「色鉛筆で入力、手帳へ出力」──ダーマトグラフとプロッターで”読書✖️手帳”を構築する。

色鉛筆で本に線を引き、プロッター3サイズの手帳に書き出す読書と手帳のワークフローを表現したアイキャッチ画像 ノート・手帳
「色鉛筆で入力、手帳へ出力」──書籍とプロッター手帳を結ぶためのシンプルな導線設計。

僕は読書が好きだ。

けれども読んだ内容が理解できずに途中で投げ出し、そして積読の山が高くなるという時期がしばらくあった。

どうすれば理解できるのか。理解したことを身につけるには、どうしたらいいのか。確固たる読書法が身についている訳ではない。しかし、長年の試行錯誤の中で、いつの間にか身についた読み方がある。

読んで書く。それを上手くやるために道具を使う。

今日はそんな方法をご紹介しようと思います。


読書は、線を引くところから始まる

僕は本を読むときに必ず色鉛筆を手に取る。使っているのは”ダーマトグラフ”という色鉛筆。というよりもクレヨンに近い。だから少し”ペトペト”する。

それがかえって、鉛筆で書くよりも紙面を傷めずに済む。そして蛍光ペンとは違った、柔らかい色合いがとても目に優しい。

ダーマトグラフ(一部パイロット フリクションボールを使用)で本にアンダーラインを引き、気になった箇所に反応している様子
理解する前に、まず”反応する”。反応した場所にはダーマトグラフで”線を引く”。これが、読書の入口にちょうどいい。

これは「理解」ではない。もっと手前の行為で”反応する”感覚だろう。だから理由は考えない。とにかく線を引く。線を引いた時点ではそれは本の中にある”一次情報”だ。

だから次に、手帳にメモを取る必要がある。それではプロッターM5にご登場いただこう。


プロッターM5|思考は小さな入口からはじまる

プロッターM5のサイズ感は、ご覧の通りとても小さい。

手のひらサイズの小さなプロッターM5 手帳
このサイズ感こそ”速筆メモ”にちょうどいい。プロッターM5は本当に”書くハードル”を下げてくれる心強い相棒です。

だから書ける文字数も限られている。しかしこの制約が、読書メモにはちょうどいい。

やり方はいたってシンプル。

本に引いたアンダーラインから、キーワードだけを拾う。一語か、短いフレーズ。文にしない。評価もしない。ここで大切なのは、意味を「作らない」「考えない」ことだ。

プロッターM5へ、読書中に拾ったキーワードだけを、メモした状態
意味はつくらない。深く考えない。ただひらすら、気になった言葉を拾うだけ。それがプロッターM5の役割です。

大きなノートを使うと人はつい「考えたふり」をしてしまう。しかしM5の狭い紙面はそれが許されない。未完成な反応を、未完成のまま置いておく。

この”拾うだけ”の感覚については、プロッターM5サイズを”思考の入口”とした記事に、詳しく書いている。ちなみにこの記事、僕のサイトで最も読まれています(累計489PV:※2025年12月22日現在)


プロッターバイブル|言葉がはじめて文になる

次に使うのが、バイブルサイズだ。ここでは、M5で拾った言葉を20文字ほどの一文にする。主語と述語を入れる。それだけでいい。ときには短いパラグラフを丸写ししたりもする。

プロッターバイブルサイズに50文字ほどの読書メモを書いている様子
プロッターバイブルへ書くと断片だった言葉が、ここではじめて「文」になる。

なぜ気になったのか。どこに引っかかったのか。問いの輪郭が、少しずつ見えてくる。この段階でも、結論は不要だ。ただ、言葉同士の関係を確かめる。

断片だった言葉が、ここで一本の線になる。断片を一文にする作業は、僕にとってプロッターバイブルの一番の役割でもある。

しかし、本から拾った言葉はまだ完全に自分のものではない。それでも自分の文章として立ち上がり始める。


プロッターA5|考えをしばらく滞在させる場所

A5サイズでは、もう少し腰を据える。文字数は100字程度。1段落まとめて書き抜いて、それをしばらく眺めることもある。

そして自分なりの考えを書く。共感した理由。もちろん反論でも、過去の経験と結びつけてもいい。それに”これ”といった型はなく、自分しか読まないので無理にまとめる必要もない。

読書中の書籍の一文をプロッター A5サイズへ”丸っと”書き抜いた図。
読書中に”丸っと”一文を書き抜いてみた。プロッターA5サイズは、結論を急がず、考えをしばらく滞在させるにはうってつけの場所だ。

だからプロッターA5は、答えを出すためのノートではない。
考えに居場所を与えるためのノートだ。

M5やバイブルとの往復を繰り返し、そして立ち止まる。その時間が読書を単なる情報摂取から引き離してくれる。するとやがて知識という名の織物が紡がれたのに気が付くのだ。


読書と手帳が結びつく瞬間

この一連の流れを繰り返すと、本の理解度は、確実に上がる。それは「たくさん書いたから」ではない。

  • 反応する
  • 断片化する
  • 文にする
  • 滞在する

文字量を段階的に増やしながら、他人の言葉を、自分の言葉へと変換しているからだ。

読書と手帳は、相性がいいのではない。手帳を通すことで、読書がはじめて成立する。

色鉛筆で入力、手帳へ出力。

本の情報はその過程を通り抜けながら、ゆっくり”知識へと生成”されていくのだろう。この作業をこれから、もっともっと磨き上げていきたい。


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