プロッターA5サイズは“思考の映写機”──人生をも深めるその理由とは?

プロッター A5サイズのシステム手帳と2本の万年筆を用いたアイキャッチ画像。見出しに『プロッターA5サイズは思考の映写機―人生を深める理由とは?』と書かれたデザイン画像 ノート・手帳
プロッターA5サイズは、あなたの思考を“映写機”のように映し出すノート。人生の深度を深める、その本質をこの記事で解き明かします。

A5が他のサイズと決定的に違う「蓄積力」という本質

A5サイズは、思考の流れを“動画”のように記録できるフィールドです。M5が断片を切り取る写真、バイブルが構造を描く一眼レフだとすれば、A5は思考の揺れや迷い、余白までも残す“フィルム映写機”のような媒体です。単なる筆記空間ではなく、思考の経路そのものが保存される点に、A5の決定的な価値があります。

プロッター システムバインダー「A5・バイブル・M5」サイズの3冊を横並びに比較した写真
プロッター システムバインダー3サイズ比較。A5は“映画のフィルム”のように思考の流れをそのまま残す。

A5という広いフィールドは「パラグラフ(文章)」「アフォリズム(箴言)」のどちらも許容します。横罫であれば1ページに1,000字程度の文章も十分に書き込むことができ、短文の箴言なら太字で書いて、あとから見返すという“跳ね返り”をつくれる。長文も短文も自由自在に蓄積できる理想のフィールド──

──それがプロッターA5サイズです。

プロッター A5サイズを開き、6穴リングリフィルにセーラー万年筆「プロギアスリム(ブルー)」を置いた写真
プロッター A5サイズの広いフィールドは、パラグラフから箴言まで自在に受け止める。

さて、今回はPLOTTER A5が”人生の深度を深める理由”をその魅力とともに、お伝えできればと思っています。どうぞ最後までお付き合いください。

システム手帳はリフィルがなければ成り立たない

さて、システム手帳はリフィルがなければ成り立たず。その構成をどうするかが使いやすさを決めるといえるでしょう。今回は僕が自信を持ってリコメンドするリフィル「2つ」をご紹介します。

ツバメノート × ミニ万年筆 EFニブが生む「文章の質感」

ツバメノート特有の紙質は、インクを吸い込みすぎず、文字のエッジを柔らかく残します。そこにEFニブの繊細な線が乗ることで、文章は“澄んだ密度”を帯びます。思考の初速が上がり、一文の滑らかさが変わる──これは紙と万年筆の組み合わせが生む、A5ならではの魔法です。

ツバメノートのA5サイズリフィル2種類(ドットと横罫)が並んだ写真
ツバメノートの紙は“澄んだ密度”の文字を生む。プロッター A5サイズの書き味を支える名脇役。

僕はセーラー万年筆「プロギアスリム」を愛用しています。コンパクトで携帯性に優れるだけでなく、金ペンならではのしなやかさが長文筆記の疲労を軽減してくれる。「ツバメノート × ミニ万年筆 EFニブ」は、A5で文章を書く人にとって最適解のひとつだと思います。

プラチナ 3665 センチュリー Mニブ × 竹尾 風光 無地リフィルで毎日言葉を積み重ねる

プラチナ3665センチュリーのMニブは、インクの濃淡を豊かに残します。竹尾風光のマットな紙質は、その“重み”をそのまま受け止めます。無地の自由度とインクの表情。その両方が思考の深さを紙に刻んでいく。A5は日々の記録を“作品”へと昇華させる器でもあります。

プラチナ万年筆『#3776 センチュリー(シャトルブルー)』をプロッター A5サイズの革表紙の上で接写した写真
重厚感のある筆記具は思考を深める“重力”を持つ。プロッター A5サイズはその中心にある。ペンは、プラチナ万年筆『#3776 センチュリー(シャトルブルー)』。

僕はこの組み合わせで箴言を書くことを強く推奨しています。風光の細かな凹凸がペン先に独特の手ごたえを返し、思考の芯を揺さぶるように“書く姿勢”を整えてくれるからです。インクが乾くまでの数秒、自分の書いた文字をじっと見つめてみてください。

『我思う。故に我あり。』と青インクで書かれた文字のアップ写真(浅いピント)
言葉が紙に落ちる瞬間、その人の“内側”が露わになる。改めめ読むと、デカルトの言葉は重い。

「俺はこんな字が書けるのか」と気づく瞬間が、言葉を意識の奥深くに刻み込む感覚を生みます。

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プラチナ 3665センチュリー以外にもプロッターは”小ぶりな万年筆”との相性がとても良い。その中でもインクの”にじみにくさ”、”裏抜けのなさ”からセーラープロギアスリムをおススメします。

キャメル色のプロッター A5サイズの革表紙の上に『プラチナ万年筆 #3776 センチュリー(青)』と『セーラー万年筆 プロギアスリム(白)』の万年筆を並べた写真
筆記具の個性もA5が引き出してくれる。万年筆との相性は抜群。

こちらはそのレビュー記事です。あわせてご覧ください。

A5は“問いが成長するノート”である

読書メモ、ジャーナリング、哲学的な問い──それらは一度書いて終わりではなく、時間をかけて熟成されます。A5にはその“発酵の時間”を許容する余白があります。ページ数、書き込み量、行間。そのすべてが問いの熟成を支える装置です。

アフォリズムは、あなたを戒める言葉でなくてもいい。むしろ繰り返し立ち上がってくる“問い”であるべきです。問いに向き合い続けることで生まれる“発見”。一見非効率に見えるこの過程こそが、学びの原点だと僕は思います。その過程を受け止められる場所──それがA5サイズです。

3サイズの全体設計の中でのA5の役割を考える

M5は思いつきを捕まえる装置、バイブルはそれらを構造化する場所。そしてA5は、その構造をさらに深め、長期的な文脈へと育てる場所です。この3つが揃うと、思考は“循環”し始めます。A5はその循環の終着点であり、再出発点でもあります。

語彙、気づき、人生の節目──それらが積み重なると、A5は“自分だけの辞書”になります。この辞書は検索エンジンでは拾えない、あなた自身の思考の源泉です。書けば書くほど人生の見え方が変わる。その中心にA5があります。

A5サイズは「言葉の深度を高める」筆記具である

知的生産をする人で、A5を不要とする人はほとんどいません。むしろA5は“深めたい人すべて”の必需品です。速さより深さを重視したい人。文章を育てたい人。思考の軌跡を形として残したい人。そうした人にこそA5は最適です。

竹尾 風光 A5サイズのプレーンリフィルに『我思う、故に我あり。』と書かれた文字の鮮明な写真
A5サイズのフィールドは、思索を刻みつける“作品の原稿用紙”でもある。インクの”かすれ”にも書く人の思想がにじむ。

A5は単なるページサイズではなく、言葉の重力を増幅させる“筆記具”です。THINK INK NOWが掲げる「書けば毎日が変わる」という理念とも合致し、内側の変化を可視化していく媒体として機能します。

<場外乱闘>2冊目のバイブルを購入検討せよ

時間をかけてA5で深めた思考を、短時間の日常運用へ戻すにはどうすべきか。深めるA5、運用のバイブル、捉えるM5──この三角構造が完成すると、思考システムは“止まらない循環”へと変わります。

そのためにも、スケジュール管理用とは別に“思索専用バイブル”を導入する案を、僕自身いま真剣に検討しています。結論が出たらブログで報告します。

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ワタクシ「蓮沼五朗(ハスヌマゴロー)」が渾身の言語力を振り絞って書いた”プロッター沼どハマり記録”をご案内いたします。ぜひご覧ください。

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