タイトルを変えたら、Googleは見出しを選んだ──記事の書きっぱなしをやめる1か月の実験

タイトルを変えたら、Googleは見出しを選んだ。検索結果に変更前のタイトル「柔らかい色合いが素敵です──ダーマトグラフのすすめ」が表示され、指定した新しいSEOタイトルは使われていない様子を表したアイキャッチ 書く・道具
指定したタイトルより、見出しが選ばれたのかもしれない。答え合わせは12月に。

2025年4月にこのブログを始めて、記事は122本になった。

書いて、公開して、次を書く。その繰り返しだった。公開した記事がその後どう読まれているのか、数字で確かめたことは一度もなく、書きっぱなしだった。

そこで初めて、過去の記事に手を入れてみることにした。選んだのは、2025年10月に公開したダーマトグラフの記事だ。

柔らかい色合いが素敵です──ダーマトグラフのすすめ
ダーマトグラフの使い方を、手帳と読書の実例写真で紹介します。紙をくるくるむく芯の出し方、ガラスや金属にも書ける特徴、赤・藍・緑の3色での色分けまで。万年筆に蛍光ペンが合わないと感じている人へ。

先に断っておくが、この記事は途中経過の報告。結果はまだ出ていない。答え合わせは12月にする予定だ。

変えたのは、タイトルと説明文だけ

まずは変更前と変更後を並べてみる。

変更前
柔らかい色合いが素敵です──ダーマトグラフのすすめ

変更後
ダーマトグラフの使い方|万年筆と相性のいい”蛍光ペン代わり”を手帳・読書で

元のタイトルは嫌いではない。ダーマトグラフの柔らかな発色が好きで、その気持ちをそのまま題にした。しかし、検索する人の立場で読み直すと「ん?」となった。ダーマトグラフを調べる人が知りたいのは、おそらく「どう使うか」だ。元のタイトルには、その言葉がどこにもない。

検索結果の下に出る説明文(メタディスクリプション)も書き直した。

メタディスクリプション(書き替え版)
ダーマトグラフの使い方を、手帳と読書の実例写真で紹介します。紙をくるくるむく芯の出し方、ガラスや金属にも書ける特徴、赤・藍・緑の3色での色分けまで。万年筆に蛍光ペンが合わないと感じている人へ。

手帳と読書の実例写真があること。紙をくるくるむいて芯を出すこと。ガラスや金属にも書けること。赤・藍・緑の3色で色分けできること。そして最後に「万年筆に蛍光ペンが合わないと感じている人へ」と、誰のための記事なのかをはっきり書いた。

変更したのは2026年10月31日の16時3分。あとは待つだけだった。

1週間後、「ダーマトグラフ レビュー」で検索してみた。

「ダーマトグラフ レビュー」のGoogle検索結果。THINK INK NOWの記事が一番上に表示されているが、タイトルは変更前の「柔らかい色合いが素敵です ダーマトグラフのすすめ」のまま
2026年11月7日、僕の環境での検索結果。タイトルは古いままだった。

僕の環境では、一番上に出ていた。それはうれしい。ただ、表示されているタイトルは古いままだった。

Google Search Consoleの検索パフォーマンス。ダーマトグラフの記事のページに絞り込んだ28日間(2026年10月8日〜11月4日)の数字で、合計クリック数14、合計表示回数726、平均CTR1.9%、平均掲載順位7.1
この記事だけの、直近28日間の数字。ほとんどがタイトルを変える前の期間で、12月に比べる基準になる。

過去28日間で、この記事は検索結果に726回表示され、14回クリックされた。クリック率は1.9%、平均掲載順位は7.1位。ほとんどがタイトルを変える前の数字だ。12月には、これと比べることになる。自分の画面では一番上でも、平均すると7位前後だ。

まだGoogleが記事を読みに来ていないのだろう、と最初は思った。

確かめるために、Search Consoleの「URL検査」を開いた。すると、前回のクロールは11月1日の1時9分。変更した翌日の未明に、Googleはもう来ていた。

さらに「クロール済みのページを表示」で、Googleが読み取ったHTMLを見てみた。新しいタイトルも、新しい説明文も、ちゃんと入っている。

読まれているのに、表示されない。

手がかりは記事の見出しにあった。ページのいちばん上の見出し(H1)は、元のタイトル「柔らかい色合いが素敵です──ダーマトグラフのすすめ」のままだったのだ。検索結果に出ていた文言と同じである。

Googleは、こちらが指定したタイトルより、見出しなど別の文言を選んで表示することがある。今回もそうなのかもしれないし、単に表示の切り替えが遅れているだけかもしれない。どちらなのかは、まだ分からない。

説明文も、僕が書いたものではなく、本文の一節が表示されていた。タイトルを変えれば、検索結果が変わる。そう単純な話ではなかったのだ。

原因らしきものが見つかったのだから、見出しも直せばいい。そう思うかもしれない。

でも、今は直さない。

一度にあれもこれも変えると、何が効いたのか分からなくなる。タイトルが効いたのか、見出しが効いたのか。結果が良くても悪くても、理由が説明できない。

だから、まずはタイトルと説明文だけで様子を見る。12月に数字を確かめてから、見出しも含めてリライトするつもりだ。

実はこの記事、アイキャッチも含めて、いまのサイトの方向性に合わなくなっている。12月には、そこまで手を入れる。

ダーマトグラフの次は、Hi-uniの記事でも同じことを試してみるつもりだ。

<定番文具コラム#001>これから100年後も書きたい一本──三菱鉛筆 Hi-uni が“定番”である理由
最高の鉛筆は、手の中で静かに語りかける。三菱Hi-uni HBは“書く感触”と“思考の流れ”をつなぐ、唯一無二の一本──その書き味を深くレビュー。

もう一つ、始めたことがある。記事台帳だ。

1記事につき1ページ。公開前のチェック項目と、Search Consoleの数字を記録していく。

今回のダーマトグラフの記事も、変更した日時、クロールされた日時、検索結果の様子を台帳に残した。12月に答え合わせをするとき、記録がなければ比べようがない。

書いた記事を、書いたあとも見守る。そのための道具だ。

11月3日に公開した『AI時代に営業はいらない!』(長尾一洋著/KADOKAWA)読前考察の記事も、本の発売前日の11月17日に、Search Consoleで数字を確かめるつもりだ。

『AI時代に営業はいらない!』という本を読む前に立てた4つの問い
11月18日発売の『AI時代に営業はいらない!』(長尾一洋 著)。副業で毎日が営業の56歳ライターが、AIとの議論と表紙の言葉をもとに、読む前に4つの問いを立てました。答え合わせは読後の記事で。

そして122本の記事を書きためて、初めて気づいたことがある。

公開は、ゴールではなかった。

タイトルを変えても、検索結果はすぐには変わらない。Googleがどの文言を選ぶのかも、こちらの思い通りにはならない。だからこそ、変えたら確かめる。確かめたら記録する。

今回の振り返りを経て、これから記事を公開するとき、僕はまず「この記事を、1か月後の自分は確かめに来るだろうか?」と考えるだろう。すべての結果は12月に報告する。


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