僕たちは、なぜ本について語りたくなるのでしょうか。
「面白かった」「役に立った」「共感した」という感想だけでは言い尽くせないものが、本とのあいだには確かに存在しています。レビューを書くという行為は、ただ本を評価したり、まとめたりすることではなく、自分自身の思考をもう一度たどり直す作業でもあります。
この「ブックレビュー論」シリーズでは、レビューの書き方そのものを解説するのではなく、「読むこと」「語ること」「書くこと」の意味を少しずつ掘り下げていきます。
書評でもない。単なる感想文でもない。本との対話を、どう言葉にしていくのか──THINK INK NOW流の視点から「ブックレビューとは何か?」を考えていきます。
ブックレビュー論とは
このシリーズは「本を読むとはどういうことか?」という問いを出発点にした、思想寄りの読み物です。
読書ブログとしての技術論やノウハウよりも、
- 読書との向き合い方
- レビューを書く動機
- 言葉と向き合う姿勢
こうしたテーマを「ていねいに」扱っていきます。
レビューを書く人も、読むことが好きな人も、そしてただ言葉が好きな人も。一緒に考えていける場になれば、と思っています。
シリーズ連載一覧
第1回 私たちはなぜブックレビューを読むのか。
── ブックレビューを読む理由を考えます。
第2回 ブックレビューの「本質」とは何か?
── レビュー記事に欠かせない役割から、その「本質」を考えます。
第3回:論旨が曖昧なレビューが「機能」しない理由 ── レビューが著者・出版社と読者の架け橋になるには?それについて書いています。
第4回:良いレビューの「3つの柱」──最低限これはハズせない。ブックレビューで重要な「3つの柱」について書いています。
※以後、連載記事を公開次第に順次追加します。
この連載シリーズで大切にしている視点
ブックレビューは「作品の要約」でも「役立ち情報」でもなく、それぞれの読者が、本という鏡を通して自分の世界を見つめる試みでもあります。
ここで大切にしているのは:
- 著者と作品への敬意
- 安易な断定を避ける態度
- 経験や感情を言葉にする誠実さ
そしてなにより「言葉を大切にする」という姿勢です。
レビューは「自分が何を感じたか」を書くのではなく、「なぜそう感じたのか」をたどる行為だと考えています。
これから扱っていく予定のテーマ
これから扱う予定のテーマは、次の通りです。
- 第3回 曖昧なレビューが機能しない理由
- 第4回 良いレビューの3つの柱
- 第5回 買いたくなるレビュー書き方
- 第6回 読んだ気にさせるレビューの書き方
- 第7回 批評とファンレビューの違い
- 第8回 レビューを書くという倫理
- 第9回 それでも書き続ける理由
全9回(予定)の連載を通して、読書とレビューの「境界線」にある問いを深掘りしてまいります。
THINK INK NOW BOOKs について
THINK INK NOWは「書くことで、暮らしと心を整える」というテーマを掲げた個人メディアです。
ブックレビューもただの情報発信ではなくひとりの読者としての“生き方の記録”でありたいと思っています。
レビュー記事一覧はこちら
さいごに
このシリーズは、結論を出すための文章ではありません。
何が正しいのかを決めるのではなく、「考え続けるための場所」でありたいと思っています。
もし、どこか一文でもあなたの読書時間に寄り添える言葉があればそれだけで十分です。
これから、少しずつ、積み重ねていきます。
THINK INK NOW 主宰・主筆:蓮沼五朗





