【Web運営日記📝#009】検索されても読まれない?SEOタイトル・メタディスクリプションーその違いと設計法【実例つき】

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本記事は「Web運営日記」シリーズ第9回。SEOメタ設計の違いと改善方法を実例つきで解説します。

はじめに:なんで誰にも読まれてないの?

こんにちは。文具ブログ「THINK INK NOW」主宰のハスヌマゴロウです。

最近、Search Console(通称サチコ)を眺めていて、ちょっとした異変に気づきました。
表示回数は確かに増えている。でも、クリックされていない。

いわゆる「検索には出てるけど、誰にも読まれてないの?」という状態です。

これ、地味にショックなんですよね。
書いた記事が評価されてきたかな?と思った矢先に、CTR(クリック率)が0%。
まるで、舞台に立ったのに誰にも見向きもされなかったような虚無感。

というわけで今回は、僕自身が体験した「CTR 0%問題」を元に、
SEOの基本である「タイトル」と「メタディスクリプション」の違いと、
どう改善したかの実例をまとめてみたいと思います。


SEOタイトルとメタディスクリプションの違いとは?

まずはこちらの図をご覧ください。

検索結果には、大きく分けて2つの要素が表示されています。

  1. SEOタイトル(titleタグ)
     → 検索結果で青く表示される「見出し」部分。クリックするかどうかの最大判断要素。
  2. メタディスクリプション(description)
     → その下に表示される説明文。記事の中身や読む価値を要約する役割。

この2つ、なんとなく「検索キーワードを入れておけばいいんでしょ?」で済まされがちなんですが、実は全く違う機能を担っています。

簡単に表にすると、こんな感じです。

項目SEOタイトルメタディスクリプション
表示位置青文字の見出し下の説明文
目的クリックを誘う読むか判断させる
SEOへの影響強い(順位に影響)弱い(CTRに影響)
文字数目安30〜35文字80〜120文字(スマホは50文字)

実例で見る「CTR 0% → 改善」の3パターン

ここからは実際に僕がリライトした3つの記事を紹介します。


● Case1:プロッターM5の記事

検索クエリ:「プロッター君」
CTR:0% → 改善後に期待

Beforeタイトル:
プロッターM5を仕事道具として使ってみた感想

Afterタイトル:
「プロッター君」と働く日々。M5サイズの本音レビューと活用術

改善ポイント:
・検索語「プロッター君」をそのままタイトルに入れることでマッチ率UP
・「働く日々」で使用感のリアルさを想起させる
・「活用術」と具体的ベネフィットを示した


● Case2:Search Consoleでファビコンが表示された話

検索クエリ:「ファビコン 表示されない」「Search Console ファビコン」など
CTR:0% → 改善済み

Beforeタイトル:
Web運営日記:Search Consoleにファビコンが表示された話

Afterタイトル:
Search Consoleで突然ファビコンが表示された理由──表示タイミングと反映条件を探る

改善ポイント:
・ユーザーの“困りごと”をタイトル化(なぜ表示された?を明示)
・「表示タイミング」「反映条件」という検索される語句を追加
・ターゲット読者をメタディスクリプションで明言(Web運営者必見!)


● Case3:文具マーケットのイベントレポート

検索クエリ:「文具マーケット 2025」「第8回 文具イベント」
CTR:0% → 改善済み

Beforeタイトル:
【速報】文具マーケット2025に参加しました

Afterタイトル:
文具マーケットで見えた“書く文化”の現在地──第8回イベント体験レポート

改善ポイント:
・「速報」ではなく「文化的視点」で記事の深さを伝えた
・「第8回」「体験レポート」でイベント検索にも対応
・「書く文化」という文脈で文具ファン層を引き寄せる


読まれる“メタ設計”の3つのルール

実例から抽出した「メタ設計」の基本は以下の3つです。

  1. 誰に向けた記事かを明示する
     →「初心者向け」「Web担当者必見」などでターゲティング
  2. 検索意図を言語化する
     →「〜する方法」「〜の理由」「〜を比較」などで引き寄せ
  3. 中身+ベネフィットを約束する
     →「活用術」「選び方」「徹底解説」で安心感を与える

まとめ:「タイトルと説明文」は検索画面の“営業トーク”

検索結果において、記事の中身は読まれるまで存在しません。
ユーザーにとっての最初の接点は、タイトルと説明文です。

SEOというと、つい「検索順位を上げること」に意識が向きがちですが、
本当に大事なのは「検索体験」でどう勝つか、という視点です。

検索ユーザーに「これ、私のことだ」と思ってもらえる言葉を選び、
読んだ先にどんな価値があるのかを、たった数十文字で語り切る。

それが、SEOタイトルとメタディスクリプションの本質なんじゃないかと思っています。


本記事が、同じようにCTRで悩む方のヒントになれば嬉しいです。
ではまた、次回のWeb運営日記で!

── ハスヌマゴロウ(THINK INK NOW)


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