はじめに
僕たちの生活には、言葉にしなくても“選んでしまう”ブランドがある。
たとえば、喉が渇いたときには無意識にコカ・コーラを手に取り、お腹が空けばセブンでお弁当を買い、旅先でもマクドナルドやトヨタの看板に安心する──。
こうした「メガブランド」に共通しているのは、品質への信頼と、どこでも買える供給網の強さだ。
では、それって──文具にも言える話ではないか?
そんな着想から今回の記事を構想しました。それでは話を進めましょう。
メガブランドがメガブランドたる理由
コカ・コーラを飲むとスッキリするとか、セブンに行けばとりあえず何か食べられるとか。
つまりは、体験の予測がつくから安心できる。それが「信頼感」につながっている。
さらに、これらのブランドは日本全国に商品が置いてある。「いつでも、どこでも、買える」状態を保ち続けている。これは、ユーザーとの“偶然の出会い”を最大化しているということだ。
文具業界における“メガブランド”たち
文具の世界にも、圧倒的な知名度と支持を得ているブランドがある。
キャンパスノート(コクヨ)
「キャンパス」というネーミングだけで、“勉強用ノート”のイメージが浮かぶ。
ノリ綴じやミシン目入りの機能性、カラー展開の豊富さなど、圧倒的な“使いやすさ”の蓄積がここにある。
それに加え、コンビニやスーパー、ホームセンターなどでも簡単に買える。まさに「信頼」と「供給」の両立。

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ジェットストリーム(三菱鉛筆)
このネーミング、ずるいくらい上手い。書き味の滑らかさを言葉で先取りしている。
そして、実際に書いたときにその期待を“裏切らず、超えてくる”。特に0.5mm以上の芯は顕著だ。
「しまった!ボールペンがない!」との場面で駅ナカやコンビニで買えるというのも、ユーザーの“ピンチ”を救うブランドになっている。

アラビックヤマト(ヤマト)
昔は「デンプンのり」が主流だったけれど、それを大きく変えたのがこの製品。
液状+スポンジキャップという構造は、携帯性と利便性を両立させた革命だった。
“あのオレンジ色のキャップ”は、もはや文具の定番風景だ。

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スモールブランドこそ学べることがある
これらの成功は、巨大資本の力だけじゃない。「選ばれる理由」が徹底的に作り込まれている。
だからこそ、スモールブランドでも学べることがある。
- ユーザーの期待を上回るUX(体験)を作る
- 「こんな使い方、あったのか!」という提案で心を動かす
- 通販サイトやイベント出店など、“会える場所”を増やす
- そして何より、「また使いたい」と思わせる信頼を積み上げること
THINK INK NOWが、あなたのブランドを応援します
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