売れ続ける文具の秘密──“メガブランド戦略”から学ぶ4つの要素

文具業界のメガブランドとスモールビジネスの学びを示すアイキャッチ画像。ノート、ボールペン、のりのイラストとTHINK INK NOWロゴ入り Think & Market
画像:THINK INK NOW作成。文具業界の“メガブランド”に学ぶ姿勢をスモールビジネス視点で描いたオリジナルビジュアル。

はじめに

僕たちの生活には、言葉にしなくても“選んでしまう”ブランドがある。


たとえば、喉が渇いたときには無意識にコカ・コーラを手に取り、お腹が空けばセブンでお弁当を買い、旅先でもマクドナルドやトヨタの看板に安心する──。


こうした「メガブランド」に共通しているのは、品質への信頼と、どこでも買える供給網の強さだ。


では、それって──文具にも言える話ではないか?

そんな着想から今回の記事を構想しました。それでは話を進めましょう。

メガブランドがメガブランドたる理由

コカ・コーラを飲むとスッキリするとか、セブンに行けばとりあえず何か食べられるとか。

つまりは、体験の予測がつくから安心できる。それが「信頼感」につながっている。

さらに、これらのブランドは日本全国に商品が置いてある。「いつでも、どこでも、買える」状態を保ち続けている。これは、ユーザーとの“偶然の出会い”を最大化しているということだ。

文具業界における“メガブランド”たち

文具の世界にも、圧倒的な知名度と支持を得ているブランドがある。

キャンパスノート(コクヨ)

「キャンパス」というネーミングだけで、“勉強用ノート”のイメージが浮かぶ。

ノリ綴じやミシン目入りの機能性、カラー展開の豊富さなど、圧倒的な“使いやすさ”の蓄積がここにある。

それに加え、コンビニやスーパー、ホームセンターなどでも簡単に買える。まさに「信頼」と「供給」の両立。

コクヨ キャンパスノート A4サイズの5色セット(Amazon出典)
出典:Amazon「コクヨ キャンパスノート A4 カラー表紙 5色パック」

ジェットストリーム(三菱鉛筆)

このネーミング、ずるいくらい上手い。書き味の滑らかさを言葉で先取りしている。

そして、実際に書いたときにその期待を“裏切らず、超えてくる”。特に0.5mm以上の芯は顕著だ。

「しまった!ボールペンがない!」との場面で駅ナカやコンビニで買えるというのも、ユーザーの“ピンチ”を救うブランドになっている。

三菱鉛筆 ジェットストリームの多色セット(Amazon出典)
出典:Amazon「三菱鉛筆 ジェットストリーム 5色セット+替芯」

アラビックヤマト(ヤマト)

昔は「デンプンのり」が主流だったけれど、それを大きく変えたのがこの製品。

液状+スポンジキャップという構造は、携帯性と利便性を両立させた革命だった。

“あのオレンジ色のキャップ”は、もはや文具の定番風景だ。

ヤマト アラビックヤマト液状のり(THINK INK NOW主宰 私物)
アラビックヤマト スタンダード NA-50R 撮影:THINK INK NOW主宰 私物

スモールブランドこそ学べることがある

これらの成功は、巨大資本の力だけじゃない。「選ばれる理由」が徹底的に作り込まれている

だからこそ、スモールブランドでも学べることがある。

  • ユーザーの期待を上回るUX(体験)を作る
  • 「こんな使い方、あったのか!」という提案で心を動かす
  • 通販サイトやイベント出店など、“会える場所”を増やす
  • そして何より、「また使いたい」と思わせる信頼を積み上げること

THINK INK NOWが、あなたのブランドを応援します

THINK INK NOWでは、文具メーカーや個人ブランド様向けに──

  • 商品PR・レビュー記事の制作
  • コンセプト立案の壁打ち
  • 出店・イベントサポート
  • オウンドメディア運営の支援

文具ブランドを“ファンに選ばれる存在”へと育てるお手伝いができれば幸いです。
どうぞ、お気軽にご相談ください。

ペンショップ構想プラン(別記事のご案内)

私ども「THINK INK NOW」はペンショップを構想した、記事もご用意しております。お客様のブランディングや店舗設計企画の一助になれば、望外の幸せに思います。

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