THINK INK NOW流「誠実ブックレビュー宣言!」──読書と向き合う5つの視点

THINK INK NOW流「誠実ブックレビュー宣言!」 ブックレビュー
THINK INK NOW流「誠実なブックレビュー宣言!」──読書と向き合う5つの視点

「ブックレビュー」という言葉には、少しだけ責任が伴うと思う。

誰かの大切な時間を使って読んでもらうのだから、その本と誠実に向き合い、読者に役立つ言葉を届けたい。

THINK INK NOWでブックレビューを書くにあたり、僕が大切にしている姿勢と視点を、ここに記しておきます。これは、僕自身への小さな約束でもあります。

はじめに

「ブックレビュー」と聞いて、どんな記事を想像するだろう。最近は検索結果の上位に、やたらと似たような「読んだ感想」が並ぶようになった。

ところがクリックしてみると、内容は薄く、具体的なことが何も書いていない。「この人、本当に読んだの?」と首をひねることも少なくない。

僕はTHINK INK NOWというブログで、文具や書く文化について発信している。当然ながら「本」も、書く文化を支える大切な存在だ。だからこそ、本と著者への敬意を欠いた“なんちゃって書評”を広めたくはないと思っている。

この記事は、THINK INK NOWでブックレビューを書く上での 「姿勢」を宣言するものだ。ここに掲げる視点に沿って、僕は本と向き合い、レビューを書いていきたい。


本を「読む」という行為に誠意を持つ

まずは、ちゃんと読むこと。当たり前のようでいて、意外と守られていない。

本文に付箋をつけたり、印象的なセンテンスをノートにメモを取ったり。著者がどういう意図で章を組み立てたのか、なぜこのエピソードを入れたのか──そんなことを考えながら読む。

読んだ痕跡が自然とレビューににじみ出るくらい、本と向き合っていたい。


自分の視点・思想との「接点」を明確にする

僕はただ「本の要約」を届けたいわけじゃない。「僕はこの本をどう読んだのか」を届けたい。

自分の経験や価値観、仕事や暮らしとの接点。そこに本がどう響いたのか、どんな違和感や発見があったのか。

血の通った言葉で語るレビューを心がけたい。


具体的な引用やエピソードをきちんと紹介する

レビューに 本文の具体的な引用や印象的なエピソードは欠かせない。それがなければ、読者は「その本の空気感」をつかめないからだ。

印象に残った一文、心を動かした事例──本を読んだことでしか得られない視点をきちんと伝えたい。


読者の暮らしや仕事との接続を意識する

この本は誰にとって役立つだろう?どんな場面で手に取るといいだろう?

たとえば、忙しい大人が休日の朝に読むとき/ノートづくりに迷っているとき/仕事に行き詰まったとき……読書という行為が生活の中に自然に溶け込むヒントも添えていきたい。


「この本は自分に何をくれたか」を率直に語る

本を読んだあと、自分の中にどんな変化が起きたか。それがレビューのいちばん大切な部分だと思う。

新しい考え方を得た。行動を少し変えてみた。価値観に揺さぶりをかけられた。

自分がどう変わったかを率直に語ることで、レビューにリアリティが生まれる。そうありたいと思う。


おわりに

この宣言は、僕自身への戒めでもある。本と著者、そして読者への敬意を忘れずに、レビューを書いていきたい。

いまは、この本を毎日少しずつ読み進めている。

『紙と人との歴史』アレクサンダー・モンロー著、原書房刊。世界を動かしたメディア=紙の物語を描いたノンフィクション。
現在読書中──『紙と人との歴史』(アレクサンダー・モンロー著)。THINK INK NOWでも、紙というメディアの歴史に注目している。

ちなみに今は、『紙と人との歴史』という本を少しずつ読み進めているところだ。ページをめくるたびに、紙というメディアの奥深さと、人との関わりの面白さを感じている。

この本については、読了後にTHINK INK NOWらしい視点でレビューを書こう。

この姿勢に共感してもらえたら、ぜひ他のレビュー記事も読んでほしい。きっとあなたの読書のヒントになる一冊と出会えるはずだから。

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