予定外の美術館から、思わぬ発見が生まれた日
2025年6月7日 土曜日。横浜美術館に行く予定だった。


ところが現地に着いてみたら──リニューアル中で休館!思わずXにこんなポストをしてしまった。
Webサイトから読み取るんだったなー。けれど、せっかくここまで来たのだ。スマホで検索して目に留まったのが「みらい美術館」の展示だった。
ガレ、ドーム、ルソー──光と生き物のデザイン
これが、想像以上によかった。
小さな美術館、それもまたよし
みらい美術館はこぢんまりとした空間だが、その分、作品との距離がとても近い。しかもこの日は来館者も少なく、展示室は静けさに包まれていた。

光とガラスがつくる柔らかな空間。ふわりと浮かび上がるランプの灯りは、どこかデスクの灯りやベッドサイドの明かりを思わせた。ああ、これを夜に自室で灯せたら、どれだけ心が癒えるだろう。
技術は精巧で、まさに卓越している。「どうやって作ったんだろう?」と、つい見入ってしまうものばかりだった。
色彩は鮮やか。とりわけオレンジ色の光が印象に残っている。
書く人間にとっての“光と静けさ”
そして、こう思った。芸術作品に囲まれた空間は、書くための感性を磨いてくれるのではないか、と。文字では言い表せないけれど、確かに心が動く。
遊び心をくすぐるイチゴの天井ランプ

花を彩った卓上ランプ

疲れた心が癒えていくのを感じながら、僕はそっとノートを開いた。
「感性が磨かれる」──そんな言葉がふと浮かんだ。アートに触れることは、文章を書く自分にとっても大切な“余白”なのだろう。
マイセン 鳩を持つ女性

魚を形どった卓上ランプ

予定どおりじゃない日こそ、豊かになる
横浜美術館が閉まっていなかったら、今日のこの体験はなかった。それだけに、予定外の展開がもたらしてくれたものは大きかった。
小さな美術館。柔らかな光。卓越した技術。そして静かな光に、言葉にならない豊かさを感じた。
思わぬハプニングに見舞われたけど、
“ズレた一日”がいいんだ。
今日のアートとの出会いは、生き生きと表情豊かな”文章表現”を生み出すものになると信じている。
それではまた。
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